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カテキンの含有量「夏摘み緑茶」は初夏から夏場にかけての強い日差しに照らされた後に摘み取られる緑茶です。

強い日差しによって植物本来の働きである「光合成」が盛んになりカテキン成分はその光合成によって増幅します 。

一番茶(5月初旬に摘み取るお茶)に比べ夏摘み茶(6~7月)は約15%~20%もカテキン含有率が多いと言われております。

カテキン成分は渋みの成分でもあるので夏摘み茶は味わいに渋みを持つのが特徴です。

■含有量は三番茶が一番

静岡県の農業技術研究機構野菜茶業研究所によると、一年間で最初に摘む一番茶(新茶)には17.25%のカテキンが含まれているのに対し、三番茶は 21.32%と含有量がアップします。

美味しいお茶は一番茶の柔らかな新芽ですが、カテキンは茶葉が日光を浴びるほど増えるため、二番茶・三番茶と摘む時季が夏になるほど多くなることが分かっています。

もちろん、ビタミンやフッ素、ポリフェノールなども入っています。

■抽出方法による違い

お茶を入れるときのお湯の温度によってもその含有量には違いがあります。熱湯などの熱いお湯で入れるとカテキンが多く含まれ渋くなりますし、逆に水出しなどの場合にはポリサッカロイドが多く抽出され、甘くなります。

■成長や場所による成分の含有量の違い

●カテキン
カテキンは、一番茶で約12~14%、二番茶で約14~15%と増加します。また、成熟した葉(3~4枚目)よりも若い芽(1~2枚目)に多く含まれています。玉露のように光が当たらないよう被覆栽培されるものは、カテキンの生成が抑えられ、煎茶よりも少なくなります(ポリフェノールとして10%程度)。

●テアニン
テアニンは茶樹の根で作られ、葉の方に移っていきます。また、テアニンは光が当たると分解してエチルアミンをつくり、エチルアミンがカテキンに変化します。光が当たらないとテアニンは分解されないので、被覆栽培するとテアニン含有量が高くカテキンの生成が抑えられたお茶ができるのです。

■茶期と葉位別の成分

茶期 葉位 可溶分(%) 全窒素(%) ポリフェノール(%) カテキン(%) カフェイン(%) アミノ酸(%) 還元糖(%)
一番茶
(5月初旬) 1芯1葉 37.11 6.53 14.45 14.34 3.50 3.1 0.77
第2葉 38.20 5.95 13.02 13.12 3.00 2.9 0.81
第3葉 38.29 5.15 12.79 12.82 2.65 2.3 1.02
第4葉 39.17 4.31 12.69 12.65 2.37 1.9 1.59
茎 41.14 4.12 6.23 6.18 1.31 5.7 2.61
二番茶
(6~7月) 1芯1葉 38.31 5.55 15.74 15.78 3.88 1.3 0.68
第2葉 38.88 4.82 15.33 15.34 3.43 0.6 0.92
第3葉 39.46 3.86 15.05 15.06 2.67 0.5 1.38
第4葉 39.34 3.22 14.21 14.64 2.42 0.3 2.48
茎 34.54 2.37 6.36 6.49 1.50 1.7 2.01

※出典:三輪ら、茶業研究報告(1978年)より改編